職人の手による工芸品であった家具作りの工程を工業化させ、創業以来多くの人の暮らしに生きる家具を創造してきた『技術のマルニ』。100年経っても世界の定番として愛される、精緻で優れたデザインの木工家具メーカーとして、モノづくりの精神を継承し続けています。
製造部製造課で働く亀谷弥生さんのお仕事スタイルをご紹介します。
アームチェア『HIROSHIMA』に魅せられて
亀谷さんは前の仕事を退職後、家具に関わる仕事がしたくて専門学校で勉強していました。その頃知ったのが、プロダクトデザイナーの深澤直人さんが携わったマルニ木工のアームチェア『HIROSHIMA』。その形の美しさに惹かれ、自分の手で作ってみたいと地元関西を離れ、マルニ木工への就職を決めました。
現在、『HIROSHIMA』の仕上げ磨きの他、製品の進捗管理や工場から出た端材を使ったワークショップのレクチャーなどを担当しています。
製造部では多能工を推進しており、いろいろな技術を習得していけるので自分自身の成長を実感しているという亀谷さん。
長年マルニの技術を支えてきた先輩たちにたくさんのことを教えてもらいながら、『誰かと一生をともに過ごすかもしれない製品』を作ることに喜びを感じています。
マルニ木工の製作家具がG7広島サミットに!
2023年5月に開催されたG7広島サミットでは、マルニ木工の家具が使用されました。短い製作期間のなか、高い技術力とチーム力を結集し、首脳会議用円卓テーブル、シェルパデスク、卓上国名プレート、HIROSHIMAアームチェアを製造。歴史的なシーンでマルニの製品が世界に発信されました。
亀谷さん「普段磨いているHIROSHIMAが世界的なイベントで使われていると思うと、とても誇らしい気持ちになりました。」
「次工程はお客様という考えがマルニにはあるんだよ。」
と上司から教えられたという亀谷さん。その言葉を胸に、使ってくださるお客様を想像しながら心を込めて仕事をしています。
今後は、みんなが働きやすくなるようなシステムづくりにも関わっていきたいと夢が広がっています。
私たちの会社のここが自慢!
・マイクロバスでの送迎あり
・社員研修制度・資格取得補助あり
・産休・育休取得実績あり。社内の温かいサポートの中、3度取得し大好きな仕事を続けている人も!
・日本発の家具ブランド『MARUNI COLLECTION』は世界30か国で展開中。
・卓越した技術を持つ職人が次世代に繋ぎ、2028年に100周年を迎えます。多世代の職人たちがマルニの技術を支えています。
~担当者より~ 常務取締役管理本部長 千葉 智さん
弊社は「工芸の工業化」をモットーに、国内はもちろん、家具の本場であるヨーロッパ・北米を中心に世界30ヶ国に輸出しています。中でも「HIROSHIMA」という椅子は、海外の大手I T企業のオフィスや空港・カフェなどでも多く使われており、2023年5月に開催されたG7広島サミットでも各国首脳に座っていただける名誉をいただきました。これからも世界へ羽ばたいていくマルニ木工で、共に100周年を迎え、一緒に未来を築いていきましょう!
株式会社マルニ木工
創業 : 1928年5月
所在地 : (本社)広島市佐伯区湯来町白砂24(広島ショールーム)廿日市市下平良2-1-66
支店所在地 : 東京、大阪、広島
事業内容 : 木製家具の製造・販売
資本金 : 1億円
従業員数 : 正社員149名、契約社員・パート90名
ホームページ:https://www.maruni.com/jp/